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放射能・水・空気・土 


2011.04.22 Fri 22:44

 大震災で、東松島市に住む兄一家の家屋は津波で流出し、二日後、家族4人の生存が確認され、不幸中の幸いに安堵した。亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

 地震の際、私は必死に食器棚を押さえていた。揺れが止むと、余震で倒れそうなものを片付け、山形の自宅に向かった。吹雪の中、停電のため信号が機能せず、国道13号線は混乱していると判断し、「道草料理の道」を選び、何とか自宅に着いた。
 自宅は、平積みの本が散乱した程度で、被害はほとんどなかった。停電でも自宅は薪ストーブなので、調理とお湯は大丈夫。
湯たんぽにお湯を入れ、コタツの暖を取った。私と妻の二人暮しだから特に不自由は感じないが、幼児やお年寄りのいる家庭では大変だ(石油ストーブは電気で作動する)。
 停電時、オール電化はオール不自由、オール電化を推進していたのは誰?

 そして福島原発の爆発。心臓がパクパクした。大量の放射能を撒き散らしたに違いない。水や空気、土壌の放射能汚染が心配で胸がきりきり痛んだ。政府情報(テレビ情報)は当てにならないと考え、ひたすらネットで情報を収集した。テレビは連日、御用学者が放射能を「直ちに健康被害を与えるものではない」と解説している。まずはポリの漬物樽に炭を入れ、水道水を大量に貯めて保存しておいた。
 3月12日以降、淨心庵の営業を止め、冷蔵庫の中を空っぽにした。安心・安全な食材、特に今年のメイン、山菜・野草の放射能汚染度合いが分からないため、無理に営業しないことにした(ガソリンもなかったけど)。

 前回ブログは3月10日更新予定だったが、アップしたのは4月に入ってから(アップする気力もなかったというべきか)。
 今日は4月20日。今回の地震・津波・原発事故の3重苦からいろんなことが見えてくる。まず、原発事故がなければ、復旧・復興はより一直線に進んだだろう。
 次に、政府は私たちの「いのち」を守る気はない。官邸も東京電力も自己保身に汲々している。そして、マスコミは正しい情報を流さない(東電からいくらもらっているのかな?)。私たちは信頼できるメディアを確保しておく必要がある。
 私は息子がつくば市にいるから、周辺の産直は詳しい。茨城の農産物の豊かなこと、それが汚染されている。生産者の方には申し訳ないが、安全・安心のレベルではない。それを風評被害だから食べてもいいってことはないでしょ。被曝の、野菜の基準値を勝手に上げるなんてそんなこと許されますか?福島の子どもたちを学校に行かせていいんですか?開いた口が塞がらないとはまさにこのことです。
 私が大好きだった、閑上の朝市には当分行けない。三陸から銚子までの海は汚染された。ここで採れる魚貝類も当分(いつまで?)食べられない。
 そして何よりも福島の人たちの水を、空気を、土を汚染させ、苦しめ、ふるさとを奪った政府と東電、マスコミを断じて許すことができない。官邸筋が言ったらしい「20年から30年は住めない」のは残念ながら真実だと思う。

 4月9日より淨心庵を再開しました。淨心庵のある東根市関山は山形市より北東に27キロメートル。山菜・野草はよく洗いゆでた後、しっかりと水にさらしています。今の時期はしゃく(山にんじん)、甘草、ふきのとう、アサツキ、せりがお勧めです。
 ぜひご来店ください。

追)食の安全・安心のため放射能測定器を購入予定。道草料理のための山菜・野草、茸類の採取時に放射線濃度を測定します。定点観測も行い、随時ブログに掲載するつもりです。
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